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掲載日:2007年4月16日

「ピアノはいつピアノになったか?」が本になりました!

 


ザ・フェニックスホールのレクチャーコンサートシリーズ「ピアノはいつピアノになったか?」(2003年3月-2005年3月開催 企画・構成=伊東信宏・大阪大学准教授)の成果がこのほど、公演と同名の書籍「ピアノはいつピアノになったか?」として大阪大学出版会から刊行されました。

 

この公演は、ピアノとその音楽の歴史を、当時の楽器を使用し、日本を代表する研究者らのお話と共に紹介した人気のシリーズでした。現代の、黒くて重いピアノはかつて、どのような姿を持ち、またどのような音色と響きを醸し出していたかを知る中で、ピアノ音楽の姿を見詰めなおそうとする試みでした。シリーズは全8回、3年度にわたりました。18世紀のイタリアにおけるピアノの誕生から、古典(ハイドン・ベートーヴェン)、ロマン派(シューベルト・ショパン・リスト)らを経て、西洋芸術(クラシック)音楽が西洋の内部で成熟し、一方で世界にも拡散するなかで新たな音楽を生んだ20世紀はじめのさまざまな動き、そして現代の、コンピュータを用いた自動ピアノまで、およそ300年に及ぶピアノとその音楽の流れを時代順に追い、毎回、満員という盛況のうちに幕を閉じることが出来ました。


公演に際してザ・フェニックスホールは毎回、お話を担当する研究者に平易な解説ノート執筆をお願いし、これをプログラムとしてお配りしました。このノートを軸に加筆・補筆を行って編まれたのが、今回の書籍です。書籍は、公演と同じ8講を軸とし、シリーズ全体の企画・構成を行った伊東信宏氏をはじめ、渡辺裕氏(東京大学大学院人文社会系研究科教授)、シルヴァン・ギニャール氏(大阪学院大学国際学部教授)、岡田暁生氏(京都大学人文科学研究所准教授)といった公演担当の各研究者8人が書いた解説文を掲載。この公演に、古い楽器を貸し出した「フォルテピアノ ヤマモトコレクション」(大阪府堺市)の山本宣夫代表(楽器修復家・製作者)、ザ・フェニックスホールのスタッフらのコラムも収録しています。


また、各公演で使用した楽器の写真を収録したほか、音楽CDが付録として巻末に付されており、ピアノの直接の前身である楽器「フォルテピアノ」のために最初に書かれたソナタや、ベートーヴェンの「月光」、ショパンの「ノクターン」などを、公演で用いられた当時のピアノによって聴いていただけます。


四六判280ページ。定価1,785円(税込み)。新・教養書シリーズ「阪大リーブル」の第1巻。

書籍に関するお問い合わせは、大阪大学出版会へ。

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