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Phoenix OSAQA
掲載日:2010年5月7日聴いて育てる未来の名門~弦楽四重奏の教育・啓発事業
3大都市圏から7グループ/聴衆700人参加
2010年3月のマスタークラス
ザ・フェニックスホールは、弦楽四重奏に携わる若い演奏家の育成と併せて聴衆の拡大を図る教育啓発プログラム「Phoenix OSAQA (Open String Academy for Quartet Artists)」を昨年に引き続き2010年も3月6日(土)から3日間、ザ・フェニックスホールとリハーサル室などを会場に開催しました。1994年の結成で、ベートーヴェンの作品演奏を“ライフワーク”として取り組んでいる国内ナンバーワンの弦楽四重奏団、ジャパン・ストリング・クヮルテット(JSQ)が指導にあたり、若い弦楽四重奏団7グループが受講。また最終日8日(月)には修了コンサートを行い、延べ約700人が彼らの演奏に耳を傾けました。
ザ・フェニックスホールは、ニッセイ同和損害保険株式会社が芸術文化振興のために設置・運営する施設です。このホールは、客席がおよそ300とクラシックの室内楽に適しています。ホールが「室内楽の殿堂」を目指すうえで、このジャンルの振興は「使命」といっても過言ではありません。「Phoenix OSAQA」は、ジャパン・ストリング・クヮルテットのメンバーの快諾を得て、2008年3月にスタートしました。事業の主目的が教育啓蒙活動にあることから、受講や聴講はすべて無料としています。
今季も、地元大阪や京都のほか、東京や愛知から合計10組の応募があり、JSQの選考により、うち7組が選ばれました。昨年の事業を検証し今季は、公開で指導が行われる「マスタークラス」の会場を従来の2カ所から1カ所へ集約。代わって非公開のレッスンを増やし、指導の強化を図りました。いっぽう公開マスタークラスでは、聴衆の方々に先生の指導内容が明確に伝わるよう、マイクを使っていただき、併せてホール2階の客席も開放するなど新たな試みを取り入れました。
今季も指導教材はベートーヴェンの弦楽四重奏曲。選曲は自由で、「第9番 ハ長調 作品59-3 ラズモフスキー第3番」など各グループは練習を重ねてきた作品を懸命に演奏。JSQメンバーの久保陽子、久合田緑(以上ヴァイオリン)、菅沼準二(ヴィオラ)、岩崎洸(チェロ)の諸先生から演奏のコツや作品解釈について指導を受けました。関西では、東西の若手グループが一堂に会する機会がほとんどなく、この事業は切磋琢磨の貴重な機会になっています。受講生からは「他のグループの演奏に刺激を受けました」といった声が寄せられ、また聴講に通われたお客様からは「演奏会では味わえない、音がつくられていく過程を共有できることは、とても勉強になります」といった評価をいただきました。
ザ・フェニックスホールは来年2011年も3月12日(土)から14日(月)の間、開催します。どうぞお楽しみに。また直前11日(金)は講師JSQの方々による、“お手本”のコンサートを開催します(この公演は有料です)。併せてご来聴ください。